DENIME XX
こんにちは!Otenkingです!
今日はレプリカデニムの金字塔 DENIME XXのご紹介です。これは穿いているとすごくフィットしていい感じのお気に入りの一本になりそうです。
RESOULTE(リゾルト)の創始者林芳亨氏がオリゾンティ時代に立ち上げたブランドがDENIME(ドゥニーム)である。1988年に創設されたDENIMEは80年代に流行ったオリジナルヴィンテージジーンズを自分たちの手でその風合いを持つジーンズを作り出そうとする「レプリカ」と呼ばれるジーンズの火付け役ともいえるブランドだ。
とはいえ、当時若かりし私は「ポパイ」やら「ホット・ドッグ」やらでLevi’s501のボタンフライジーンズが王道などと薄い知識で上野アメ横で5,000円程度のレギュラー501をやっと入手していたくらいだから、数万もするジーンズの価値がさっぱり分からずにいたのだが。。
ヴィンテージジーンズの最大の特徴は織幅の狭いシャットル織機によって作られる「ミミ付き」デニムを使用することだ。
「ミミ」が付いていないものは、より均質な織を可能とした幅広の革新織機で作られたデニム生地であり、ヴィンテージデニムと一線を画す一つの目安であった。その「ミミ」付きデニムでかつてのジーンズに似せた生地風合い、さらにシルエットやディテイルを似せたものを「レプリカ」と呼び、その草分けとなったのが、1986年ストゥディオ・ダルチザンの生み出した「DO-1」である。
その後このDENIMEが40~50年代のXXタイプ60~70年代の66タイプをリリースし、絶大な人気を誇り後の90年代後半のエヴィス、フルカウント、ウェアハウスなどのブランド隆盛のきっかけとなったのだ。
さて、先のXXデニム考察の続きとして、人気のあるDENIMEを調べるべくXXタイプを入手した。
501の1955年復刻版(左)と比較してみるとシルエットが全く違うことが分かる。太もも部分から裾までまっすぐでほとんど太さが変わらない。スッキリとしたラインだ。
重ねてみるとその違いがよく分かる(上がDENIMEXX)。色もグレーがかった青だ。
バックポケットは横に広い感じ。センターベルトループは斜めにオフセットされている。
XXタイプの特徴革パッチ。ロットナンバーは販売時には刻印がなく、好きな数字を選んで付けられる。これは前ユーザーが付けたものらしい。
フロントボタンTOPVステッチ、隠しリベットもXXタイプの特徴。
TOPボタンは磁石がつかないので、鉄製ではない。
金ミミなので、オリゾンティ期のものではないようだ。
生地はDEMINEの特徴らしい毛羽立ち感のあるふわっとした表面。厚みがあるが柔らかめの触感。
さて、この金ミミ時代のDENIME、初期DENIMEと比較して批評されているようだが、そのころを知らない者にとっての絶対的な評価としてどんなものか伝えられればと思う。
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