マネー・ボール(Moneyball:2011年:米)
こんにちは。Otenkingです!
本日、2本目の映画はブラッド・ピット主演の「マネーボール」です。
メジャーリーグ、オークランドアスレチックスの年俸総額は、ニューヨークヤンキースの年俸総額の1/3程度の貧乏球団。そんなアスレチックスをプレーオフの常連にしたビリー・ビーンGMの野球理論と実践の過程を描いた作品です。
年俸の低い選手でいかに、高年俸の選手をそろえるチームに勝利するか。その答えは統計学を使った手法(セイバー・メトリクス)にありました。
例えば、打者は従来の年俸の基準の一つである打率よりも、評価基準の低い出塁率に重きを置くというものでです。これは、一例であり、要はこれまでの年俸を決定する評価基準が勝利を導くものでないとした考え方です。
新しい考え方は、旧来の評価基準や経験上の勘といったものを重視する考え方と対立します。
新しい考え方を受け入れることは、これまでの自分を否定することになってしまい、得てして抵抗勢力となりがちですが、ビリーの考え方もまた同様でした。
しかし、結果としてチームを勝利に導くことになったこの手法は、後に先駆的な金持ち球団も取り入れることとなり、サイバーメトリクスは、一定の評価を得ることになります。
この作品の面白さは、プロスポーツと金、そして勝利の関係性を、一人のGMを通して描いていることです。
プロスポーツは勝利を求められます。
ファンは勝利を期待しているからです。
勝利は金で買えるのか?そうでないことは、日本野球界をみても明らかでしょう。一方でファンはスター選手を求めています。スター選手の年俸は高いですが、必ずしもチームの勝利に貢献しているとは限らないのです。ホームラン王のいるチームが必ず優勝するという構図は成立していないことからも明らかでしょう。
GMの仕事もなかなか大変そうです。
実話をもとにしているだけに、劇的にスカッとする結末ではないのですが、球団「経営」という視点でみると面白いかもしれません。
あなたがGMならどうする?という感じです。
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