パフューム ある人殺しの物語( Perfume: The Story of a Murderer:2006年:独・仏・西)

こんにちは。Otenkingです!

今日ご紹介するのは、「パフューム ある人殺しの物語( Perfume: The Story of a Murderer:2006年:独・仏・西)」です。

そのストーリーは・・・。

超人的な嗅覚の持ち主ジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)は、ある日出会った少女の香りに陶酔します。

しかし、その少女を誤って殺害、その香りを失ってしまうことに。しかし、その香りを忘れられないジャンは、その嗅覚を活かして香水の製法を学び、再びあの少女の香りを取り戻そうとするのですが。。。

ドイツの小説家パトリック・ジュースキントの『香水 ある人殺しの物語』を映画化したもので、18世紀のパリが舞台となっています。

人間の持つ体臭。当然のように誰もが持っているが、ごまかさねばならない不思議な要素ですね。そのごまかしとして作られたのが「香水」だというのは有名なお話し。

本作は全く体臭を持たないが、驚異的な嗅覚を持つ主人公が究極ともいえる「香水」を作るという物語です。

ただこの究極の「香水」の香りの元とその製法が尋常ではありません。狂気です。

この作品は人の欲望を満たすために行われる常軌を逸した行いがテーマとなっています。

18世紀のフランスが舞台となっており、衣装の絢爛さも去ることながら、社会の裏面ともいえる薄汚い情景の描写も強烈です。

「香水」という一見美しい言葉と「殺人」というネガティブワードがタイトルにあるように、作品全体が陰陽コントラストを効かせた仕上がりとなっています。



人間の「臭い」には幾つかの要素があります。

それらは体温調節の際に流れる汗であったり、本能を刺激する分泌液が含まれる体液であったり、実に様々です。それは人を遠ざける効果もあれば、一方でひきつける力も持っています。それを元にした究極の香水の放つ芳香による衝撃のシーンは「大人」のみ閲覧が許されるものです。

ジャンを待ち受ける衝撃のラストシーン。エロティックサイコミステリーとも呼べる本作。グロテスクでありながら、美しい非常に刺激的な作品ですが、皆さんはどのように受け止められるでしょうか。

 

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